2010年7月17日土曜日

エピローグ「関西アートライターズトーク」


最終講座の「関西アートライターズトーク」を開催しました。
司会は講師の岡山さん。ゲストに美術ライターの小吹隆文さんと古川誠さんにお越しいただき、事前に受講者からヒアリング済みの質問に答えるかたちでトークを進めました。

雑誌のアート欄などでそれぞれのお名前はおみかけするものの、なかなか3者が集まることは珍しく、貴重な機会だったのではないでしょうか。トークではライターの具体的なお仕事紹介から、受講者へのアドバイス、また関西のアートシーンに関する意見まで、最終回に相応しい、現場のリアルな言葉を頂くことができました。

今回の講座には沢山の皆様よりお問合せをいただき、定員を上回る受講希望をいただきました。今後の予定はまだ分かりませんが、ご要望がありましたら新たなカタチでまた企画したいと思います。

尚、本講座を開催するにあたりまして、岡山拓さんを始め、多大なるご協力を賜りました、サントリーミュージアム[天保山]と兵庫県立美術館の学芸員の皆さん、広報担当の皆さん、そして、アーティスト・金氏徹平さんに深く感謝申し上げます。

今後もさまざまな施設と連携して、講座に限らずワークショップ、トークなど、お客様が気軽にアートに触れる機会を提供していきたいと思います。どうぞご期待下さい。

2010年7月16日金曜日

アートライター講座プレビューup

受講生の皆さんによる展覧会プレビューがアップされました。
兵庫県立美術館のHP内でもご紹介いただいております。
ぜひ下記サイトをご覧いただけますと幸いです。

・兵庫県立美術館:「美術の中のかたちー手で見る造形 金氏 徹平 展 Ghost in the Museum」ページ
http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/j_1007/kaneuji.html

・神戸アートビレッジセンター:アートライター講座HP
http://www.kavc.or.jp/art/artwriter/pg92.html

2010年7月10日土曜日

実践編2「プレビューを書く」ー講評 @KAVCスタジオ1


前回に引き続き、受講者によるプレビューの発表と岡山さんによる講評を行いました。まだ観ぬ展覧会について、自分の視点を入れて書くのは難易度が高いことでしたが、作家や学芸員のことばに影響を受けながらも、『美術の中のかたち』展の魅力を引き出したプレビューが数多く発表されました。

今回が授業スタイルとしては最後の講座です。受講者からは他の受講者の文章を読むことで、自分の文章を振り返り、教わるべき点、直すべき点など多々気付かされ、大変勉強になったという声をいただきました。本講座は新しい試みでしたが、岡山さんと受講者の皆さんの静かな熱気に溢れた授業を展開することができて、企画の可能性を感じました。17日(土)は最終講座「関西アートライターズトーク」です!どうぞご期待下さい。

2010年7月3日土曜日

実践編2「プレビューを書く」ー課題発表/校正 @KAVC会議室2


先週の取材を経て、受講者の皆さんのプレビューが発表されました。やはりまだ出来上がっていない展覧会について事前情報のみで書かなくてはならない為、自分の言葉で書くことの難しさを感じる方が多かったようです。

岡山さんより、言葉の言い回しや文章の構成などについて、鋭い指摘が続きました。400文字という字数制限の中で、読み手が展覧会に興味を持てるような魅力的な内容にするべく、更に手直しして来週の授業に望みます!

2010年7月1日木曜日

実践編2「プレビューを書く」ー取材@兵庫県立美術館


講座も後半に突入し実践編2が始まりました。今回は兵庫県立美術館で開催予定の展覧会「美術の中のかたちー手で見る造形 金氏徹平展」(7/17-11 /7)を会期前に取材し、プレビュー(展覧会紹介文) に挑戦します。まず、岡山さんからプレビューを書く上での注意点についてお話いただきました。

受講者は事前に展覧会のプレスリリースと金氏さんの展覧会カタログに掲載されている文章や略歴を読んでから講座に参加しています。プレビューは展覧会が出来る前に書くため、事前のリサーチがかかせません。

まずは、企画担当学芸員出原均さん(左)より展覧会の企画主旨についてお話いただいた後、出品作家・金氏徹平さん(右)より、今回の展覧会に出品する予定の作品についてお話いただきました。その後、受講者による質問タイムへ...。美術品が触れるという「美術の中のかたち」展の面白さや金氏さんの作品に関するアイデアの豊かさを感じ取ることができました。

受講者にとって、作家や学芸員の生の声が聞ける貴重な機会となりました。これから2回の講座を経て、展覧会プレビューのブラッシュアップに励みます。

2010年6月15日火曜日

アートライター講座レビューup

受講生の皆さんによる展覧会レビューがアップされました。
サントリーミュージアム[天保山]のHP内でもご紹介いただいております。
ぜひ下記サイトをご覧いただけますと幸いです。

・サントリーミュージアム[天保山]:イベントリポートページ
http://www.suntory.co.jp/culture/smt/event/report.html

・神戸アートビレッジセンター:アートライター講座HP
http://www.kavc.or.jp/art/artwriter/pg43.html

2010年6月6日日曜日

実践編1「レビューを書く」ー講評@KAVC会議室2


前回の講座を経て、2度目の文章発表です。受講者それぞれが書き直してきた文章は、前回の校正により、展覧会の魅力がより伝わるものにレベルアップしていました。レビューの中で使った言葉の選択に迷いがある方も多く、その場で岡山さんに相談していきました。

3回目を迎えて緊張感もほぐれ、時に無駄話も挟みながら和やかに講座は進みました。サントリーミュージアム[天保山]とKAVCのHP上への受講者の皆さんによるレビューの情報アップは6/16以降を予定しています。どうぞご期待下さい。

2010年5月29日土曜日

実践編1「レビューを書く」ー課題発表/校正@KAVC会議室2


先週のサントリーミュージアム[天保山]での展覧会鑑賞を経て、一週間後。受講者の皆さんによる展覧会のレビューの発表を行いました。一人づつ順番に文章を読み上げた後、岡山さんによる校正が行われました。

個人の想いが反映されつつも、第三者に届けるため、客観的かつ伝わる文章にするべく、岡山さんによる鋭い指摘が続きました。また、媒体に掲載するにあたって、かぎかっこの表記の統一(イベント名は『』、作品名、コメントは「」)や展覧会名表記の統一など、表記の約束事についても学びました。受講者は校正された文章を更にブラッシュアップさせ、次回講座に望みます。

2010年5月22日土曜日

実践編1「レビューを書く」ー取材@サントリーミュージアム[天保山]


実践編1では、サントリーミュージアム[天保山]で開催中の展覧会「レゾナンス 共鳴 人と響き合うアート」を題材とした展覧会レビューに挑戦します。
※掲載写真はサントリーミュージアム[天保山]の許可を得て撮影しています。

まず、ギャラリー入口のレクチャールームにて「展覧会見どころトーク」に参加。

各自で展覧会を鑑賞した後、16:00から「学芸員とアーティストによるギャラリートーク」に参加しました。今回は学芸員大島賛都さんと出品作家の金氏徹平さんのトークです。金氏さんは講座実践編2で取り上げる展覧会の出品作家でもあります。

参加者が鑑賞している作品は、ジャネット・カーディフの《40声のモテット》です。学芸員の大島さんの丁寧な解説により作品に関する知識がより深まりました。

各作家ごとに作品解説を聞きながら展示室を巡りました。写真の作品はヴォルフガング・ライプの《ミルクストーン》です。

金氏さんによる作品解説です。アーティストがどのようなことに着目して作品を制作しているのか?参加者も興味津々でさまざまな質問が飛び交いました。

ギャラリーツアー終了後、受講者から大島さんに展覧会や作品に関する取材を行う時間を頂きました。

レビューを書くにあたり、受講者からは積極的な質問が投げかけられました。展覧会の企画主旨や、作品を選んだ意図など、担当学芸員からだからこそ伺うことの出来る貴重なお話をお聞きしました。これから2回の講座を通して、レビューを作成します。レビューの内容は6月中旬にHP上にアップしますので、どうぞお楽しみに!

2010年5月15日土曜日

プロローグ「アートライターのお仕事」

KAVCの新企画としてスタートした「アートライター講座」。
本講座は、アートについてより知識を深めたい、また、観ることから一歩進んで書く技術を学びたい...など、さまざま立場からアートを学びたいという方々を対象として、「観る」、「書く」ことを通して「伝える」力を高めることを目指します。

講師には関西をベースに活躍する岡山拓さんをお迎えし、これから全8回の講座を重ねていきます。第一回目はプロローグとして「アートライターのお仕事」についてご紹介して頂きました。

アートライターとはどのような仕事か?岡山さんが執筆してきた雑誌を例に上げて、文章の質の違いをご紹介。岡山さんの熱意あるトークが繰り広げられました。

たくさんの参加者の皆様より活発な質問が飛び交いました。
例えば、プレスリリースに掲載する文章のコツ/原稿料は誰が決めるのか?/WEBサイトの可能性etc...
これから受講者の皆さんには展覧会のレビューとプレビュー(紹介文)に挑戦していただきます。次回は実践編1。サントリーミュージアムの展覧会「レゾナンス」展を取材します。